私は、以前の投稿でも「家を買うな」っていう事を書きました。しかし、家を買うのは当たり前だろう、住むところが無いのだから仕方ないだろうと言われると思います。

しかも、家は3,000~3,500万円はするし(都会近郊ならもっとしますよね)、銀行からお金を借りるのも当たり前だと思っておられると思います。

もちろん住むところは必要です。しかし、今回は家を建てる落とし穴について書こうと思います。

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ハウスメーカーの営業トークは本当に自分の気持ちが良くなる

家を建てるときは、必ずハウスメーカーの営業マンといろいろ話をする事になります。その話の最中に、こんなことを言われるのです。

「貴殿は、優良な企業に勤務されていますし、将来は絶対に出世されると思います。貴殿でしたら、この返済額に全く無理のない将来になっています」

「車をご新調される予定もありますか?住宅ローンに組み込みが出来ます。住宅ローンは低金利ですし問題ありませんよ」

「このローン額ですと、奥様のご収入もいくらか必要になってきます。専業主婦でも大丈夫です。弊社の関連会社のパートとしておきます」・・・

もう、完全に相手のペースです。私の書き方は唐突で何の脈絡もありませんが、こういう相手を乗せる営業トークを要所要所で挟んでくるのです。

しかし、よく考えてみると恐ろしい事ばかりです。

まず、「将来の返済は無理なくできる」なんて、誰が保証しているんでしょうか?将来は出世しますよ給料も上がりますよと言われても、出世しますかね?

20年たって課長になるという日本のサラリーマンスタイルは今は無い

昔、日本のサラリーマンは、「20年間頑張って課長になる」というのが一つのスタイルだったわけです。

それは高度経済成長期であった日本のスタイルです。経済は拡大を続け、それに合わせ会社も大きくなっていく中で課長というポストも増え続けていったのです。

ですから、頑張れば誰もが課長になれた時代なのです。

しかし、今はどうでしょう?中国の安い商品との闘いやデフレなどの影響で、会社は現状を維持するのがやっとな状態ではないでしょうか?

現在は、出世とか、それに合わせて給料が上がる時代では無いのです。

次に「車も住宅ローンに組み込めば低金利ですしお得です」ですが、そもそも長期ローンなので全くのデタラメです。

確かに住宅ローンを組むと、別で車のローンは組めないことがありますが、何百万円も追加でお金を借りるのはやめるべきです。車は今あるもので我慢して乗り潰しましょう。

最後に「奥様は、弊社の関連会社のパートという事に」ですが、ハウスメーカーの営業マンは、もちろん出来るだけ高い家を買ってもらいたいと思っているわけです。

しかし、夫婦で1人だけの収入では、銀行からの借り入れには限度があります。だから、もう一人も働いている事にしてしまうのです。

もちろん、銀行の審査がありますが、言っときますけど銀行員もグルですからね。出来るハウスメーカーの営業マンは、日頃から銀行ともコミニケーションを取っています

融資担当の窓口とは、日頃から信頼関係を結んでいるのです。

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年末調整の住宅減税はご褒美なのか?「得したね」は違うと思います

そうやって、晴れて家を購入しました。しかし、購入後もいろいろとお金が必要です。家の周りに塀が欲しいとか、庭が寂しいから植木が欲しいとなります。

カーテンや台所周りの充実も必須です。アパートから家に引っ越すと、家の中が異常にガラーンとしていて家具も欲しくなります。

今すぐにではなくても、次のボーナスで出来るだけ買いましょうという事になります。

しかも、毎年12月の給料では、年末調整で何十万円という住宅減税が受けられよかったね。得したね」という事になります。

しかし、「得したね」は間違いだと思います。そもそも何千万という借金を背負っているわけですから。

住宅ローンの返済スタイルは、昔の日本の経済スタイルそのまま

家のための借金をして返済するという現在のスタイルは、昔の高度経済成長期の時に作られたスタイルと全く同じであるというところが問題なんです。

つまりは、サラリーマンはいずれ課長になり、60歳まで働き続け、退職金をもらい、退職後はすぐに年金をもらえるというスタイルです。

「年功序列・終身雇用・年金制度」この3つの柱が基本的な考え方のもとでの、長期ローンのスタイルなわけです。もう一つ言うと、昔は健康保険も自己負担が0円でした。

しかし、今は60歳まで同じ会社で働き続けられる保証はありません。という事は、給料も減るし、退職金も十分な額は無いという事になります。

年金は、受給開始年齢が70歳に引き上げられる事がほぼ確定です。健康保険も今は3割負担ですが、4割5割も非現実的な話ではないと思います。

多くの人は、30~35年でローンを組むことが多いと思いますが、その長い期間の間には、いろんなことがあります。

まず、子供の成長があります。小学校、中学校、そして高校と大学も行かせたいところです。

しかし将来は、たとえ国公立大学であっても授業料は90万円台になるとも言われています

子供の成長にかかるお金はそれだけではありません。いろいろ合わせて、一人2,000万円は必要だといわれています。

次に、両親の事があります。両親が老いてきて介護が必要になったとき、夫婦のどちらか一人が会社辞めてまでも介護をしなければいけないことがあります。

特に両親が遠方で暮らしている場合、介護のため実家に帰らなければいけない事にもなります。買った家にも住めず、場合によっては借金を残したまま売却するのです。

実家に帰るという事は、会社も辞めるという事になります。

実家で再就職するにしても、その時には年齢の壁があるため、以前勤務していた会社と同じような給料がもらえることは絶望的です。

しかし、家の借金は残ったままです。

たがて、両親を見送り、子供も独立して、やれやれと思っていたところで今度は自分の老後です。日本人の平均寿命は80歳をゆうに超えています。

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60歳を過ぎても働き盛り?働いて生活するのが保障されているわけがない

たとえ会社を60~65歳で円満退社出来たとしても、家のローンは70歳まで返済が残っている人もいます。

しかしまだ年金はもらえません。5~10年の生活資金は貯蓄に頼るしかありません。

最近は、「60歳を超え65歳まで働くことは当たり前」「70歳現役説」なども言われていますが、安心してはいけません。

もし、あなたが会社の社長であったら、65歳を過ぎ70歳になった人を雇いたいと思いますか?

シンガポールでは日本のような年金制度が無いため、70歳を超えた人でもバリバリ現役で働いています。

しかし職種は、店頭販売や清掃や宅配など体力が必要なもので、しかも薄給です。

現在の日本は、65歳までの雇用延長を本人が望めば会社は断ることはできません。それが70歳まで延長されという話もあります。

しかし、絶対に保証されるわけではありません。政府は一方で、労働基準法の改正により正規雇用者の首を切りやすくする法案も考えていると聞きます。

そんな状況の中、35年間もローンを背負って大丈夫なのでしょうか?

家は買わない事!郊外の新築一軒家であなたの老後は大丈夫ですか?

じゃあ、どうすればいいんじゃ!という事になります。

1番いいのは家を買わないということです。ローンや家賃にお金を使わないと言うことが1番良い方法です。ですから「親と同居する」「実家で生活する」ということが1番良い方法です。

当たり前ですが、家にかかるお金は0円です。もし、実家から会社に通勤できるのなら是非そうしてください。

実現するには、非常に難しい問題もたくさんあると思います。例えば、義理の両親と住む事は難関がいくつもあるでしょうし、そもそも両親が嫌がることもあります。

しかし、その問題をクリアにして、そして一緒に住むということを実現してほしいと思います。

ちなみに私は実現しています。だから家賃は0円です。借金も0円です。

しかし、同居という問題をクリアするために、それはもう大きな問題を乗り越えてきました。その辺の内容は、私の投稿「究極の節約、その名は同居」を読んで頂けたらと思います。

2番目にいいのが、駅前のマンションを購入する事です。ただし中古です。駅前ということもあり少々高いかもしれませんが、おそらく購入後の値下がり幅は1番低いと思います

3番目にいいのが、郊外の一戸建の中古で買う事です。今は、場所によってはたくさんの中古物件があります。

確かに中古ですので、新築に比べたら作りは古いし少し汚いですけども、金額的に半分や1/3の値段の家もあります。それを狙うのが良い方法です。

4番目にいいのは、賃貸のアパートに住み続けることです。賃貸では将来仕事を退職した後でも、ずっと家賃を払い続けなければいけないという不安があると思われがちです。

私が、賃貸のアパートが良いと思ってるところは、もし、自分の貯蓄が少なくなってきたり不安になってくれば、安いところに引っ越すことが出来るという事です。

退職後は、実家に帰るという選択も出来ます。

逆に、1番ダメだと思う方法が、新築の一軒家を買うという事です。本当に、35年もローンを組みますか?老後は大丈夫ですか?

もう一度考えてほしいと思います。

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