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私は、海外駐在が終わり日本に帰ってくるときに、大きな問題を考えていました。《住む所をどうしようかなぁ》私と妻は一緒に海外で生活していましたが、日本には家もアパートも無かったのです。

私たちの結論は、私の実家に同居するという決断でした。私は自分の親なので大きな問題はないと思いましたが、妻は大きな決断だったことでしょう。二つ返事でOKだった事は今でも感謝しています。

そして晴れて日本に帰って来て、私の実家に住み始めました。まだ子供はいませんでした。私は実家から会社に通い始めました。妻は専業で家にいました。何事も順調のように思われました。

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究極の節約である同居を始めたものの…

ある日家族全員で、いつもの様に夕食を取っていました。私は何気なく父親に「今の部屋が狭いので他の部屋お願い」と言ったのです。私に取って何気ない会話でした。しかし父親は切れたのです!

「お前は何様のつもりじゃ!」私はびっくりしました。「お前は子供の時から色々わがまま言い放題で、やっと俺らの手を離れたと思ったらまた帰って来て、それだけならまだしも、またわがまま言い放題で、どこまで迷惑をかけるつもりじゃ!」

父親はかなりストレスがたまっていたのです。

父親は最後に捨て台詞を吐きました「もしこの家に居たかったら、頭を下げて謝れ!今までのことも含めて俺らに謝れ!」

私はさすがに腹が立ちましたが、私たちと一緒に生活をする事で、父親は我慢の限界のようでした。

私はその時、瞬時に出て行こうかとも頭をよぎりましたが、とっさの判断で「ごめんなさい」と頭を深々と下げていました。我ながら屈辱的でした。

はっきり言って、私にも言いたい事は山ほどありましたが、親子は長い年月で色んな歪みが生まれているのだなと痛感しました。

その後は何もなく、また平穏な日々が続いていました。そうこうしているうちに子供が生まれ、家族が増えました。

私たち家族は赤ちゃんを中心に動いていきました。赤ちゃんの成長が私たちの喜びのほとんどになっていきました。

「あんたら、私たちを除け者にしているやろ!出て行ってもらってもええんやで!」今度は母親が切れていました。何が何だか今度は理由がわかりません。

「何や?何があったんや?」と妻に聞くと、母いわく、赤ちゃんを育てるのに自分が除け者にされていると言うのです。

何の事だかさっぱり意味が分からず、妻に再度聞くと「私もわからない」と言います。

どうも母親は、孫である赤ちゃんが可愛くて可愛くて仕方ありません。

そんな可愛さのあまり、私と妻が2人でご飯をあげていたり、赤ちゃんと話をしていたすると、嫉妬しているようだったのです。自分だけ除け者にされていると感じるのは、あまりにもあまりと思いましたが仕方ありません。

出来るだけ、みんなで赤ちゃんに接する事で、母親の機嫌を直していきました。

同居にまつわる嫁姑問題

またある日、母親から呼び出されました。「あんたの嫁は、あれは何や!」とまた切れています。ああ・・・ついに来たなと思いました。

嫁姑問題勃発です。昼のワイドショーなんかで知識としてはありましたが、我が家にもついに来たなと思いました。

とにかく母親の言い分を聞いて、妻に忠告しました「これは燃えないゴミや、袋が違う」とか「話の腰を折ったらあかん。世間話はふんふんと相づちを打っておけばいいの」など仲介に入って色々苦労しました。

なにぶん妻は専業主婦でしたので、母親と一緒にずっと家に居るために衝突する機会も多かったのでしょう。

嫁・姑問題

嫌われる勇気

私は、ついに決断しました《嫌われ者になろう・・・》母親の前で、妻に厳しく当たるようにしました。そうしたら母親が妻の味方についていくだろうと思いました。

作戦は成功でした。決して良い方法だとは思いませんでしたが、今では2人してよく話をしている姿を見ます。

母親には、「この娘は私が守る」という様な気持ちが芽生えた様に思います。

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家は負債であることを知ったからこその同居

今では子供を中心として、家族3世代が一致団結している我が家ですが、最初の1〜2年は大変でした。

父親に頭を下げろと言われたことは、今でも腹立たしく思っていますが、腹立たしいと思っているだけで、それ以上もそれ以下もありません。

私が、これほどまでに同居にこだわったのには訳があります。それは「家は負債の最たるものである」事を理解していたからです。新しい家を買うと、いくら田舎といえども3,500万円位はします。

しかし、3,500万円の家を買って直ぐ売りに出したらいくらで売れるでしょうか?多分2,000万円です。そして15年も経てば多分800万円位にしかなりません。

そんな馬鹿なと思われる方も多いと思います。買って直ぐ半額になる事なんてありえない。私もじっさいに売った訳でもなければ、正確に調査した訳でもありません。

しかし、ならば2,000万円以上で売れる自信がありますか?誰が買いますか?

家を買うと必ず借金をして利息を払い続けなければならない

そして実は3,500万円の家は、3,500万円で手に入れていません。一般的には3,000万円位は借金している事が多いと思います。

今は低金利で銀行がお金を貸してくれますが、例え1%の低金利だとしても、30年間で返済して、総返済額は3,500万円を下らないでしょう。つまり頭金と合わせて、4,000万円の家だという事です。

家を購入して一番大変な事は、当たり前ですが借りたお金を返す事です。3,000万円借金して30年ローンですと、普通月々70,000円、ボーナス払い350,000円ほどでしょうか?

しかし、必要なお金はそれだけではありません。

日々の生活費は当然ですが、車の買い替え費用、子供の教育費用、家が古くなってきたら改修費用もかかります。自分達の老後の費用、孫が出来たら何か買ってあげたいし、お年玉もあげたいし。

家・節約

終身雇用制度と年功序列はすでに崩壊しているため長期のローンは組めない

そもそも、想像したくありませんが、今の仕事は、60歳の定年や 65歳の雇用延長まで本当に安定してあるのでしょうか?

また、自分自身が健康でいつまでも働き続けられる保証はどこにあるのでしょうか?たとえ失業しても病気になっても、借金は返し続けなければなりません。

私の場合、運が良かったのかもしれません。同居が出来る環境があっただけでもラッキーだったのかもしれません。世代間のギャップや嫁姑問題など、一難あってまた一難という苦労はありますが、少なくとも家を購入しなくても生活できるという選択肢があったのです。

同居は究極の選択だと思います。

しかし私が言いたいのは、家を買うくらいなら、環境が整っているのなら同居した方が良いという事です。家は資産であるという考え方は間違っています。

確実に家は負債です。そしていくら多額の税控除が受けれるかといっても、それが得だという理屈には絶対ならないのです。

私が怖いと思っている事は、30年先なんて誰が分かるの?という事です。1970年代の高度経済成長の時代ならば、未来は明るかったでしょう。

右肩上がりの経済に支えらえて、給料も数年で倍増という事もあったそうです。そんな明るい未来があり、会社は終身雇用、年功序列を約束してくれている時代ならば、30年ローンはむしろ推奨したでしょう。

しかし今はそんな時代ではありません。10年先、あなたが会社で同じ給料を貰っているなんて、恐らくあり得ないでしょう。もしかしたら失業しているかもしれません。

しかしそんな事はお構いなしに、古い経済構造の考え方そのままに、ハウスメーカーや銀行は、あなたに家を売りつけるのです。そう、あなたにとって最高の資産ですよ、あなたの明るい未来が見えますよと言うのです。

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